「上の階からの子供の足音がうるさすぎる!」
「苦情を言っても一向に改善されない!」
「もう訴えて静かにしたい!!」
子供の足音に悩んでいる人は一度でも思ったことがあるのでは?
でも…
- そもそも訴えることできるの?
- 訴えるには何をするの?
今回は子供の足音で騒音元を訴えることができるのかご紹介します。
訴えるメリット・デメリットも合わせてぜひ参考にしてみてください。
目次
子供の足音は近所トラブルになりやすい!
マンション・アパートの集合住宅では子供の足音は近所トラブルになりやすいです。
苦情がきた側



苦情を言う側


苦情を言われる側、子供の足音に悩まさられる側どちらもストレスを抱えている人が多いです。
どちらか一方が我慢していてもいつまでも我慢できるとは限りませんよね。
ある日ストレスが爆発してトラブルに発展してしまった!なんてこともあるかもしれません。
最悪訴えられる場合も…
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【実録】本当にあった上階からの子供の足音トラブル6選。回避するための対策は?
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子供の足音で訴えることはできる?
子供の足音がうるさい時、騒音元を訴えることはできるのか?
訴えることはできます。
子供の足音や騒音が常識の範囲外だった場合、訴えることは可能。
ただし、必ずしも訴えることができるというわけではありません。
「子供の足音を録音して騒音の証拠をそろえた!よし訴えるぞ!」
と言って、すぐに訴えることはできません。
子供の足音が原因でうつや不眠症などの病気になったなど、身体的苦痛が証明されない限り訴えることはできないからです。
また訴えることができても、損害賠償金が高額となることはごく稀。
訴えるにはどうすればいいのか
- 上の階の子供の足音が酷く注意しても一向に改善されない…
- 体に不調が出て病院に通うことになってしまった
もし上階の子供の足音が原因で病気になってしまった場合、訴えるにはどうすればいいのか?
証拠集め
まずは証拠集めから。
訴える訴えないにしろ足音を日々記録していたほうがいいでしょう。
メモする内容として
- 足音が聞こえる時間帯
- 早朝・深夜の足音はあるか
- どれくらいの時間続いているのか
子供の足音に関して詳細にメモしておきましょう。
また苦情を言った後の「騒音元の態度」
誠意ある態度か、防音対策をしてくれているかなどもメモしておいたほうがいいですよ。
一度苦情を言った後の騒音元の態度や対応は、訴えるときにもポイントとなります。
子供の足音を数値で記録したい場合は、騒音を測定する専門会社に依頼してみるものいいでしょう。
足音ってなかなか録音することが難しいんですよね。
私も一度スマートフォンで録音してみましたがダメでした。
上階の子供の足音が響いているとき、天井にスマートフォンをぴったりつけて録音。
結果は全く録音されてませんでした。
どうやら子供の足音の「ダダダダッッ」は重低音のため録音できないそうです。
スマートフォンで録音できれば楽なのですがね(汗
弁護士へと相談
再度の苦情でも一向に改善されない、誠意ある態度が見られないなどした場合、弁護士へと相談しましょう。
いきなり相談となると気が引けてしまいますよね。
ネットで無料でできる相談をして、それから本格的に訴えることができるのか相談してみるのも。
子供の足音問題だとどうしても感情的になってしまい、さらなるトラブルに発展してしまいます。
必ず第三者できれば弁護士へ相談を!
訴えるメリット
騒音元を訴えるとなったときのメリット・デメリットはどんなのがあるのか?
まずはメリットから見てみましょう。
損害賠償を請求できる
訴えが認められた場合、騒音元から損害賠償を請求することができます。
ただし、金額が数百万を超えるなど高額となることはごく稀。
数万~数十万が多いでしょう。
金額がすべてではないですが、慰謝料を請求できるだけでも訴える意味があります。
強制的に解決へ
子供の足音が原因で起こったトラブルを、訴えることで強制的に解決することも。
もちろん訴えても解決できる・損害賠償金を請求できるとは限りません。
しかし、騒音元と訴える側の双方だけで言い争っていても解決は難しいです。
訴えることで子供の足音問題を第三者が強制的に解決してくれます。
訴えるデメリット
損害賠償金を請求できる・強制的に解決できると訴えるメリットがありますが、デメリットももちろあります。
費用が掛かる
訴えるとなると金銭的負担がかかってきます。
弁護士費用、裁判費用など。
このほかにも子供の足音が騒音であるかどうかの調査費用もかかります。
当然すべて自己負担。
訴えが認められ騒音元から損害賠償金と一部弁護士費用を請求できますが、多くは自己負担となります。
金銭的に高額になってしまうなら、双方同士で解決したほうがいいのではとも思いますよね。
手間がかかる
訴えるデメリットとして金銭以外にも手間がかかります。
子供の足音に悩まされているのに、訴えることでも精神的負担に。
弁護士と相談したり、証拠集めとして騒音元の子供の足音の時間帯や大きさをチェックしたりと、常に頭の中が子供の足音でいっぱいに…
子供の足音で悩んでいるのに、考えないといけないなんてさらに苦痛ですよね(涙
当然調査をしている間も騒音元は住み続けているので足音が聞こえてきますし。
近所でばったり顔を合わせることも。
いっそ引っ越して何もかもなかったことにしたいですが、自分たちが仕方なく出ていくようで悔しいですよね。
「訴えるか・引っ越すか」で余計悩んでしまう場合もあります!
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子供の足音で訴えたケース
実際に子供の足音で訴えた例を見てみましょう。
- マンションに父母と子供(2歳)の3人家族
- 訴えたのは下の階に住む住人
毎日深夜の子供の走りまわる音に悩まされていた。
苦情を何度も言ってきたが一向に改善されず、ついに騒音元を訴えることに。
判決の結果
36万円の損害賠償金を請求
弁護士費用1/6を負担
ポイントとしては
- 騒音値が50~65dbを夜間毎日出していた
- 下の階の住人が上の階の子供の足音が原因で不眠症に
- 注意したにもかかわらず、対策するように応じなかった、誠意ある態度ではなかった
- 深夜の子供の足音は親がきちんと躾をすべき…など
上記のケースでは36万円の損害賠償金請求となっていますが、高いか安いかは人によります。
私としては不眠症になってまで上階の子供の足音に悩んでいたにもかかわらず、36万円しか慰謝料が貰えないのか…と思いました(涙
訴えても最終的に解決にはならない
騒音元が非を認めたとしても、子供の足音を完全に防ぐことは不可能。
生活音はどうしても聞こえてしまいます。
なので訴えたとしてもすべてが解決することはありません。
マンションやアパートなど不特定多数の世帯が暮らしている集合住宅では足音が聞こえてしまうもの。
騒音元が引っ越さないかぎり、足音はずっと続きますよね。
もし引っ越しても別の家族が入居してくるだけ。
騒音元を訴える場合は、最終的に解決できないということを覚悟したほうがいいでしょう。
最後に
子供の足音がうるさくても日中の短い時間だけだと訴えても棄却される可能性が高いです。
ただ単に、うるさいからという理由だけで訴えるのは難しいでしょう。
騒音元を訴えるときは事前の準備も大切ですよ。